2週間ぶりに家に帰ってきた。なんつーか、名古屋ってのは微妙な街だね。人はいい人ばかりだし、食い物は旨いけど、言葉が気持ち悪い。出張に行く前は名古屋の人はみゃーみゃー言っているのかと思っていたら思いっきり標準語なんだもん。イントネーショントも標準語っぽいけど、何よりも名古屋独特の語彙や言い回しがほとんどないのが気に入らない。名古屋の人に聞くと昔はコテコテの名古屋弁を話す人ばかりだったけど最近はみんなこんな話し方だと言っていた。多分テレビなんかの影響なんだろうけどキモすぎ。


 俺は色んな国に行ったことがあるし、日本国内でもいくつかの町に住んだことがある。そんな俺は言葉こそが文化だと思っているし、自分の生まれ育った地域の言葉に誇りを持てないヤツなんてクソだと思っている。ここでは標準語で書いているけどそれはあくまでも読みやすさを優先した結果であって、日常会話ではコテコテの関西弁だし(正確には滋賀弁80%+大阪弁20%←両親が大阪出身なので)、俺の下手な英語は思いっきりオジー訛りだ。そのことに誇りを持っているし、訛った言葉は俺のバックグランドを端的に表してくれる便利な表現手段だと思っている。


テレビや雑誌で今の教育がどうとか愛国心がどうとか熱心に言っている人たちは、こういう言葉の問題には全く感心がないんだろうか?昔は故郷と書いて“くに”と読んだのに、今やみんな東京の言葉に影響されて自分の“くに”の言葉を使わない。故郷を愛すること、故郷の文化を愛することが国を愛するということに繋がると思うのは俺だけなのだろうか?なんか自分でも何が言いたいのかよく分からないけど、名古屋の人がみんな標準語みたいな言葉で話していたことは俺にとっては大きなショックだった。ニコちゃん大王みたいな人がいっぱいいると信じていたんだけどなぁ・・・。


あと、名古屋の人は電車で席を譲らないのも気に入らない。一度ぐらいならまだしも2日続けて同じことがあった。しかも、二回とも優先座席のすぐ横に杖を持ったおばあさんが立っているのに誰も席を譲ろうとしないんだから。東京にかぶれて言葉まで東京化してしまうと人情や思いやりというものまで失うんでしょうかねぇ。俺が普段利用しているローカル線じゃあんなこと絶対ないよ。